「Instagram」のストーリーで、「サイドのプレーで悩みや質問ありますか?」というアンケートを実施したところ、たくさんの質問が集まったので、パート毎に分けて回答していきます。今回は、「相手のどこを見て"縦"と"横"の突破を判断するのか?」という質問に回答するので、ぜひ参考にしてみてください。
今回はこちらの質問に答えます
- 相手のどこを見て縦と横に行くのを判断していますか?
- どうやったらサイドで1vs1抜けますか?
- 足遅い選手がサイドで中を切られたらどうすればいいですか?
※たくさんのご質問ありがとうございます。皆さんからの質問は全て目を通しています。テーマごとに記事にする予定なので、しばらくお待ちください。
Instagramの質問に回答①「縦・横」の突破の判断は"いつ・どこで"?
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「瞬間のスポーツ」であるサッカーは、理論だけでは打開できないシーンもあるので、あくまでも参考程度に留めておいてください!僕の個人的な意見をふまえて、そこから試行錯誤することからトレーニングは始まります。
質問①・②相手のどこを見て縦と横に行くのを判断していますか?/どうやったらサイドで1vs1を抜けますか?
【ボールを持っているとき】
まず、相手のプレッシャーが「縦・横」どちらから来ているのかを見ています。相手の狙いを見極められるので、ファーストプレーはとても重要ですね。
周りの状況によって変わりますが、「縦から来ているなら横へ、横から来ているなら縦に行く」ことは意識しています。ただ、「意識」をフェイントに使うこともできるので、縦から来る相手にあえて縦勝負を仕掛けることもありますよ。相手プレッシャーの方向は常に確認しておきましょう!
【ボールを持っていないとき】
ジュニア世代では「スペースに動いてパスを受ける」ことが、セオリーとして指導されている傾向がありますが、僕の場合は「パスを受けた後に対峙するであろう相手とカバーの位置」を確認しています。
もちろんパスを受けやすいスペースに動くことも大切ですが、仲間との連携を意識しているので、あえて自分がオトリになるためにオーバーラップをすることもあるんです。
(例)相手とカバーの位置を見て生まれたアシスト
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柏レイソル戦の同点ゴールをアシストしたときは、ボールを持っている「牛(MF8)」をあえて内側から追い抜きました。
一般的にはボールを持っている選手の外側を追い越す(オーバーラップ)がセオリーとなっていますが、相手を見たときにかなり早めにオーバーラップに対するカバーが入ったので、追い越しをキャンセルして人数の少ない中央の突破で勝負をしました。
また、周りとのコンビネーションプレイが上手な酒本選手が中央にいたことも中央突破を選択した要素の1つです。
サイドプレーヤーとしては「縦・横」勝負の判断に迷うことはあると思いますが、目の前の相手だけではなくカバーの選手まで確認できたら最高ですね!
練習で意識すること
対人トレーニングでは「自分のカタチ」で抜くことも大切ですが、状況に応じて「縦・横」勝負を変えられる選手を目指している方は、相手の逆をとることを意識しましょう。重心をズラして抜くのは、いわゆるテクニシャンやドリブラーでなくても可能です。
質問③足の遅い選手がサイドで"中"を切られたらどうすればいいですか?
自分も足が遅いので、よく横から入って縦に誘われます。そんなときにあえて縦に行くと強めにプレッシャーが来るので、相手が足を出してくる瞬間を狙ってかわすことを心がけています。
「こんな動きをしたら、相手は足を出してくるな....」というイメージを持っておくことも大切。あとは、配球役になってチャンスを作り続けることを意識すると、相手も横からではなく縦を切ってくる傾向がありますね。
(例)相手に縦へのファーストタッチを意識させて"中"に抜く
「中」を切られて「縦突破」を誘われていることがわかると思います。「こんな動きをしたら、相手は足を出してくるな→縦を意識したファーストタッチをすれば、相手は足を出してボールを奪いにくる」と想像できたので、大きく足を出してきた瞬間に「また抜き」でプレッシャーを回避しています。
相手の意図を読み取って、あえて引っ掛かったフリをすると、状況を打開できる力が身に付くと思いますよ!
練習で意識すること
「配球役・自分・相手」の3人でおこなう対人トレーニングがおすすめです。配球役からボールを出された瞬間からDFが動き始めるルールを作っておけば、瞬時の判断が身に付くと思います。プレッシャーが強い方が相手の逆をとりやすいので、ギリギリまで引きつけてから抜くことを意識しましょう。
質問ありがとうございました
今回は、「相手のどこを見て"縦"と"横"の突破を判断するのか?」のテーマに関連した質問にお答えしました。いただいた質問はテーマごとに回答していくので、しばらくお待ちください。
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