以前、Twitterにて「スポーツ×栄養」に関するアンケートを実施しました。
【🥦おねがい🥦】スポーツ栄養に関する悩み・疑問を教えてください😃
・アンケートの対象:小学生〜大学生
・競技:全ジャンル
・回答欄:年齢/性別/競技種目/質問内容
・回答期限:2月2日https://t.co/JjzysmmPRs— 砂森和也 (@sunasnasna) January 31, 2021
たくさんのご質問ありがとうございます。アンケート結果はテーマごとに記事にしていくつもりなので、回答まで少々お待ちください。
今回は「KAGO食スポーツ」監修のもと、以下の内容について回答していきます。
質問
- 長男は中3の春に貧血になってから治りません。
- 怪我した時にコラーゲンを摂ることは怪我を早く治す事に有効か。
- 海外では主食に鉄を添加しているそうですが、貧血対策に有効か。
- ビートルートジュースをレース前に摂るのがトップ選手で流行っているが、効果はあるか?
- 貧血にビーツっていいのか?
目次
貧血とは?

貧血は血液中のヘモグロビンの濃度が低くなった状態のことを指します。
ヘモグロビンは全身に酸素を運ぶ働きをしており、この能力が落ちることによって、疲れやすい、立ちくらみ、朝起きられない、頭痛等の不定愁訴が現れます。
貧血の種類もいくつかある中で、最も多いのは鉄欠乏性貧血です。アスリートの場合、以下の項目に該当する選手は鉄欠乏のリスクが高くなります。
鉄欠乏のリスクが高い人
- 成長期のジュニアアスリート
- 身長が急激に伸びている時期(成長ピーク)
- 女性
- 筋肉量が増えていく時期
- 持久系スポーツ競技者
- 夏(汗を多くかく時期)
- 親が貧血
鉄の需要が高まる、鉄の損失が多い時期に鉄欠乏のリスクが高くなります。
貧血の対策

貧血対策のためには、日頃から鉄分豊富な食品を積極的にとりましょう!
項目 | 食品 |
動物性食品に含まれる鉄・吸収率が高い | レバー,赤身の肉,赤身の魚,貝類 |
植物性食品に含まれる鉄・吸収率が低い | 大豆製品,緑が濃い葉物野菜(ほうれん草・小松菜など),海藻類(ひじき) |



質問に回答①|長男は中3の春に貧血になってから治らない

貧血は鉄が不足する鉄欠乏性貧血が多いのは事実ですが、それ以外にたんぱく質の不足、さらにはエネルギーの不足によって貧血がもたらされます。
主食、主菜を毎食きちんと食べれているか?を見直されてみてください。 タイミングを逃すと成長に影響してしまいますので、是非早めに栄養士にご相談ください。
>>KAGO食スポーツは子どもが部活動やクラブ活動に在籍する保護者向けの栄養セミナーを開催しています。
質問に回答②|怪我したときにコラーゲンを摂ることは怪我を早く治すことに有効か?



質問に回答③|ビートルートジュースをレース前に摂るのが流行っていますが効果はありますか?貧血にビーツはいいの?
ビートジュースに含まれている硝酸塩という成分は、体内で一酸化窒素(NO)に変換されます。その血管拡張作用によって血流がよくなり、選手にとっては活動中の筋肉に酸素や栄養の供給が増加して、持久力や筋パワーの向上が期待できると言われます。
またビーツの色素成分であるベポリフェノール(ベタシアニン)は高い抗酸化作用があり、疲労軽減や免疫力向上効果なども期待されています。

ただ、カリウム、鉄、葉酸、ビタミンCなど豊富な栄養素を含んでいますので、ビーツ、ビートルートジュースを上手に取り入れることで普段の食事の栄養価をあげることにはつながるでしょう。色が鮮やかなので食卓も華やかになりますね。
まとめ
様々なメディアを通して、健康的・体にとって有益な効果のある食品などに関する情報を見る機会は多くなりましたが、特定の食品や栄養素を習慣として摂取することを考えるとき、選手個々の状況によって取り入れることのメリット・デメリットや、目的によって「いつ・どのように取り入れるか」効果的な摂取方法は様々です。気になる場合は栄養士にぜひご相談ください。
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